Q1 ナチュラルワインってどんなワイン?
ナチュラルワインとは、化学薬品を使わずにブドウを育て、醸造する自然派ワインのことです。ナチュラルワインの造り手たちは、ビオディナミなどの伝統的でオーガニックな農法を採用し、環境に配慮したワイン造りに取り組んでいます。彼らは、地球を母とする大自然の力を最大限に活用し、ワインが本来の姿で健康に生まれるように懸命に努力します。ナチュラルワインは、肩肘張らずに造り手の思想や哲学、世界の土地、テロワールを自由に表現した豊かな味わいが特徴で、料理との相性も抜群です。
当店では、有名実業家や著名な作家など軽井沢の食通たちが通うレストランセルクルのオーナーソムリエでもある鎗田順一が、信頼できる小規模なインポーターからのみ入荷した、皆さまに間違いなくお薦めできるナチュラルワインを取り揃えています。ぜひ、自然の恵みをたっぷりと感じられる最高の時間を、ナチュラルワインと共にお過ごしください。
「本当に美味しいワインは魂が揺さぶられるような感動がある!それがVin Vivantだ!」
フレデリック・コサール(第2の『ロマネコンティ』と称されるナチュラルワイン(自然派ワイン)を造るフランス・ボジョレーの自然派ワイン・ナチュラルワインの造り手 )
「いいブドウを使ってその力を引き出すように発酵させ、酸化防止剤をゼロか、本当に少ししか使っていないナチュラルなワインは、赤なのに淡い色のニュアンスを持っていて、熟成感のある色っぽい香りがする。そう、異論はあるかもしれないけど、ヴァン・ナチュールもグラン・ヴァンも、ワインの理想として行き着くところは一緒なんだと思う。(中略)昔は、輸送や保存の環境が整っていない状態だったから、「強くて濃いワイン」を造り、それを熟成させることによって、いらないものをそぎおとしていって最後に残ったものを目標としていた。そのために、何十年もの熟成時間をかけた。(中略) すごく乱暴にいえば、ヴァン・ナチュールは、年月が経つのを待たなくても、艶っぽいワインを楽しむことができる。」
出典:「アウトローのワイン論」勝山晋作/著 writing 土田美登世(光文社新書)
ナチュラルワインのおすすめの本として、ジェーン・アンソン著の「最高に美味しい自然派ワイン図鑑」を挙げられます。この本は、自然派ワインの起源や哲学、そしてその製造法や味わいについて、詳しく解説しています。また、自然派ワインについて語る世界的な生産者や輸入業者にもインタビューを行い、その人々の思想や哲学に触れることができます。ナチュラルワインの世界を深く知りたい方にはおすすめの一冊です。
「最高に美味しい自然派ワイン図鑑」 ジェーン・アンソン著
以下本書から引用--
「健康の維持・向上を求めるのであれば、大地を大切にするところから始めるべきだ。畑の土が自然な状態であれば、その土壌が育てた作物も健康になり、その恩恵を我々が享受することになるのだから」 サー・アルバート・ハワード(オーガニック農法の父・イギリス人 植物学者)
「ワインのための最高のブドウ造りは、生命力に満ち溢れた土壌から始まる」 クロード(土壌微生物学者)
「自然のままに、自然とともに働くことが本質であり、自然と闘おうとはなんと愚かで無謀な試みでしょう。私たちは自然と共存しているということを忘れてはなりません」 ディアードレ・ヒーキン(アメリカ・バーモンド州の自然派ワイン・ナチュラルワイン・ビオワインの造り手)
「ワインは常に自然とともにあるべきもので、大事なのはできるだけシンプルに醸造すること。決してコントロールしようとしてはいけない」 ディニ・ディルブ(ワイン醸造学者)
「ワインは、ブドウが育った畑の個性や大地の息吹をありのままに反映した飲み物であるべきだ。それが感じられないワインには、造り手の一人として疑問を禁じえない」 ニコラ・ジョリー(ビオディナミ農法の伝道師・フランス・ロワールの自然派ワイン・ナチュラルワイン・ビオワインの造り手)
「すべてのものがお互いにつながっているのだから、地球規模の視点をもってワイン造りに取り組んでいきたい。ブドウを育む大地の声に耳を傾け、その大地を大切にして次の世代に引き継ぐことこそが、僕の仕事だ」 ブノワ・マルゲ(フランス・シャンパーニュの自然派ワイン・ナチュラルワイン・ビオワインの造り手)
「正直、今でもこの小さな村に戻り、ワインを造っている自分が信じられません。でも私は事実、ワインを通じて世界としっかりつながっている。そんな気がしてならないのです」 アテナイス・ド・ベル(フランス・シャブリ村の自然派ワイン・ナチュラルワイン・ビオワインの造り手。金融の仕事を辞め先祖代々のシャトーを継ぐ)
「素晴らしいワインとは生産規模の大小に関係なく、醸造家が自然に敬意を払いながら育てたブドウで造ったものだ、という結論にいたった。本物のワインというものは、その地域・土地の文化やテロワールを表現した一杯であるべきだ」 ジェーン・アンソン(ボルドー在住のワインライター)
「私たちはワイン造りにおいて、この飲み物がもつ本来の味わいと香りをそのまま表現すべきだと考えている。そのための一つの方法として、発酵には自然酵母を使っている。約300もある人工酵母などを使用しては、それが台無しになってしまうからね。だから1人でも多くの人に私たちのワインを飲んでいただき、ワイン本来の風味がどんなものかを考えてもらうきっかけになればと思っている」 ペーター・ヤコブ・キューン(ドイツの自然派ワイン・ナチュラルワイン・ビオワインの造り手)
「大切なのは、その土地のテロワール(個性)をしっかりと表現したワインを造ることだ。そのためにビオディナミ農法は欠かせない。なにせ信じられないくらいブドウや畑に活力や生命力を与えてくれるんだ。そんなブドウや大地の息吹を感じるワインを造ることこそが、私の使命だと思っている。何らかのイデオロギーやマーケティングのためではなく、醸造家としての義務と言っていい」 ランドル・グラム(アメリカ・カリフォルニアの自然派ワイン・ナチュラルワイン・ビオワインの造り手)
「ブルゴーニュの土壌は石灰質でミネラル分が豊富なので、自然とエレガントなスタイルのワインになります。一方、オレゴンの土壌はほぼ火山性土壌。まったくと言っていいほど個性が異なるのです。でも過剰に新樽を使ったり、無駄に手を入れたりしたら、ピノ・ノワールの素晴らしさを消してしまうことになりかねません。だから日々、試行錯誤の繰り返しですが、このドメーヌ・ドルーアン・オレゴンはファーストビンテージから今年で30周年を迎えることができました。毎年、さまざまなことを学べることに心から感謝しています」 ヴェロニク・ドルーアン(アメリカの自然派ワイン・ナチュラルワイン・ビオワインの造り手)
「ブドウのポテンシャルを信じ、人の介入を最小限に抑えた醸造を心掛けている。その結果、ブドウ本来の果実味にあふれたワインが出来た時の達成感は、言葉では言い表せない」 フランク・ビュイッソン(フランス・サンロマンの自然派ワイン・ナチュラルワイン・ビオワインの造り手)
「哲学を持ってブドウを栽培しているのだから、オーガニックの認証マークなどいらない。畑はいつも馬と自分の手で耕し、殺虫剤だってもう7年も使っていない。使用する肥料もオーガニックのものだけだ」 ステファン・オジェ(フランス・コート・ロティの自然派ワイン・ナチュラルワイン・ビオワインの造り手)
「ひと口に良いワインと言っても、シンプルなものもあれば、複雑な味わいもある。だが何よりも大切なのは、飲んだときに喜びを与えてくれることだと思う」 シュゼッペ・ヴァイラ(イタリア・ピエモンテの自然派ワイン・ナチュラルワイン・ビオワインの造り手)
「今日、さまざまなオーガニックの食品やワインがスーパーで扱われるのを見ると心が救われる。でもビオディナミ農法はさらにその先を行なっている。つまりビオディナミ農法は、ワインが持つスピリチュアルな側面と、私たちの自然とのつながりを再認識させてくれるものなんだ」 ジュラール・ベルトラン(フランス・ミネルヴォアの自然派ワイン・ナチュラルワイン・ビオワインの造り手)
「この地で生まれ育った私たちには、マス・ド・ドマ・ガサックの血が流れている。両親がしてくれたように、我々の子供たちにもこの素晴らしい土地を残してあげたい」 サミュエル・ギベール(フランス・ランドロックの自然派ワイン・ナチュラルワイン・ビオワインの造り手)
出典:ジェーン・アンソン著「最高に美味しい自然派ワイン図鑑」に記された自然派ワイン造り手のメッセージの一部です。ご興味ある方はぜひご一読ください。
Q2 ビオ・ロジック?ビオ・ディナミとは?
農法の種類のことです。
ナチュラルワインの主要農法は、大きくはビオ・ロジック農法(有機農法)、ビオ・ディナミ農法、リュット・レゾネと3種類に分類されます。
(ビオ・ロジック農法、ビオ・ディナミ農法で造られたワインは ビオワイン・オーガニックワイン とも呼ばれます)
ビオロジック農法
ビオロジック農法とは、化学肥料や農薬を使わず、自然界の生態系を尊重しながら、土壌を健全に保ち、土壌微生物の活性化を促進する農法のことです。ビオロジック農法は、有機農法の一種であり、環境に配慮した農法の一つとして注目されています。ビオロジック農法では、有機物を多く含む堆肥や有機肥料を用い、土壌を栄養豊富で健康的に保ちます。また、土壌微生物や植物が健康に育つための条件である、土壌の水分量や通気性を管理することが重要とされています。さらに、自然界の生物多様性を保つため、周辺の自然環境を尊重することも大切です。ビオロジック農法は、土壌や植物の健康を維持しながら、品質の高い農産物を生産することを目的としています。
ビオディナミ農法
ビオディナミ農法は、1920年代にオーストリアの哲学者であるルドルフ・シュタイナーによって提唱された、有機農業の一種です。ビオディナミ農法は、土地を有機物で豊かにし、植物と動物が自然な状態で育つように促し、人間と自然の調和を図ることを目的としています。
ビオディナミ農法では、土地を有機物で豊かにするために、堆肥やコンポストを使用します。また、天体の位置や星座の配置に基づいて、農作物の種まきや収穫の時期を決定します。さらに、ビオダイナミック・プレパレーションと呼ばれる、自然素材を用いた肥料や防除剤を使用することで、土壌と植物を健康に保ちます。
ビオディナミ農法は、有機農法の中でも最も厳格な規格の一つであり、認定を受けるには厳しい基準をクリアする必要があります。ビオディナミ農法は、健康的で栄養価の高い食品を生産することに加え、自然と調和した持続可能な農業を実践することを目的としています。
リュット・レゾネ(減農薬農法)
リュット・レゾネ(lutte raisonnée)とは、フランス語で「理性的な戦い」という意味で、農薬や化学肥料を使用しない自然な栽培方法を取り入れながら、病気や害虫などの発生リスクが高い場合には、必要最小限の防除を行う農法のことを指します。つまり、有害な薬剤を使用せず、できるだけ自然の力を利用することで、健康的な作物を育てることを目指す農法となります。リュット・レゾネは、有機農業と似た考え方を持ちますが、有機農業よりも少ない防除手段を許容する点が異なります。
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