ドメーヌ・ラ・カルメット / Domaine La Calmette
「偉⼤なワインは完璧を期すためにマインドフルネスで実⾏する細かいディーテイルの積み重ねで造られます。美しいワインを造るため、場 所やヴィンテージの味わいに真に忠実であることが重要です。」
マヤ・サレとニコラ・フェルナンデズのカップルは、農学と醸造学を学んだ後、シャトー・マルゴー、オーパスワン、ルーションのドメーヌ・ゴビーなど のワイナリーで働きました。その後、エノローグ(醸造コンサルタント)としてアルザスのクリスチャン・ビネールやブリュノ・シュレールさん等など名 だたるナチュラルワインの重鎮を担当し活躍しました。2015年フランスのカオールのコース(主に⽯灰岩の標⾼⾼い台地)にドメーヌを⽴ち 上げました。
以前マヤが活躍していたアルザスのワインのテロワール表現に近くて選んだという場所・葡萄畑は、標⾼ 300- 350m、⽯灰岩、マルヌブランシュ、⾚粘⼟、キンメリジャンなどの⼟壌で、夜と昼の寒暖差が激しく、葡萄はゆっくりと熟します。 収穫は2017年2018年共に、9⽉末から10⽉初旬でした。2018年はフランス全体が猛暑で乾いた年で、カオールももちろんそうだった のですが、(タルディヴを除き)フランスでも最も遅い収穫の場所の⼀つだったと思います。私個⼈が⼿伝った収穫時は、朝の気温は3度 と霜が降りそうな雰囲気で、葡萄には完熟感と酸がしっかりあり、収穫中に味⾒した葡萄が素晴らしく美味しかったです。 そんな葡萄から造られたワインは、これまで私達が抱いてきた「お⽗さんが飲んでいたようなカオールワイン」のイメージとは全く異なる味わ いです。「マチュリティ」と「フレッシュネス」が共存し、マルベックの繊細で上品、灰由来の⼟壌の気品ある味わいがかさ なり、エレガントで洗練されたグラン・ヴァン・ナチュレルに仕上がっています。
畑はビオディナミを取り⼊れつつオーガニックで管理し、銅などの使⽤量も控えるためにハーブティーなどを補助的に使⽤しています。害⾍ をたくさん⾷べてくれるコウモリ⽤の家を⽤意したり、液体のコンポストなども準備しています。トラクターなど重機を畑に⼊れないため 、ほとんどが⼈による⼿作業です。