オーストラリアの自然が、高クオリティでありながらリーズナブルな価格のワインを造り上げる
ワインと言えば、フランスやイタリアを思い浮かべる方も多いと思いますが、それらのような歴史が古い生産国 −旧世界(オールドワールド)− と比べ、ワイン生産の歴史が比較的新しい生産国 −新世界(ニューワールド)− が近年注目をあびています。新世界ワインの中でも特に注目を集めているのが、チリや、温暖なオーストラリア原産のワインです。実はオーストラリアはワインの生産量で世界トップ10に入る、ワインの国。世界的な賞を受賞した、クオリティの高いワインが多数存在しています。
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オーストラリアワインの歴史は、1700年代に海軍によってブドウの木が持ち込まれたところからはじまりました。そこから2025年までにオーストラリアワインの世界的な認知度をアップして輸出量を増やすべく、具体的な政策と数値目標を掲げていましたが、2005年の時点で目標を達成したと言われています。
近年、技術の進化や、若い生産者たちによって今までにないユニークなワインが多くつくられ、世界的に人気となっています。オーガニック大国とも言われるオーストラリアワインは、オーガニックの考えに基づいたナチュラルワインが主流となっており、健康志向の高い人たちを中心に認知が広がっています。
オーストラリアの中で特にワイン造りが盛んな州としてあげられるのは、南オーストラリア州で、オーストラリア最大のワインの生産地と言われています。温暖な気候と冷涼な気候を持つ土壌をそれぞれ有しています。国内の大手ワイナリーの多くがこの南オーストラリア州に本社を構えており、日本で見かけるオーストラリアワインもこの南オーストラリア産が主流です。
反対に、西オーストラリア州は約80%のワイナリーが小規模ワイナリーで、オーストラリア全生産量の5%ほどしか生産してないものの、オーストラリアで最も高品質のワイン生産地域として世界のマーケットから注目されています。
他にも中小規模のワイナリーが多数あり、独創的なワインを生産しているヴィクトリア州や、比較的知名度が低いものの、愛好家の間では名産地に数えられる地域であるタスマニア州。そしてオーストラリアで最も歴史のあるワイン生産地であるニュー・サウス・ウェールズ州があります。